羽生結弦 notte stellata 2025 1日目

公演日時：2025.3.7 17:00
場　　所：セキスイハイムスーパーアリーナ

今年もスタンド席をチョイスしました。
この会場はアリーナよりスタンドの方が見やすいと思います。

後方ではありますが、東スタンドのセンターブロックでした。
貴賓席の後方です。

去年までの2年でこのショーの形が出来上がったと思ったのですが、今年は大きな変更がありました。
羽生くんのnotte stellataから始まること、オープニングとフィナーレの曲は同じです。
ただ、群舞の振付は少し変わっていました。

そういえば会場には、米津玄師さんと塩沼阿闍梨さんからのフラワースタンドが出てました。
特にガードフェンスとかもなく、警備の人も側にいない状況で写真撮るのが大変でした。
事故がなくて良かったです。

Mansai ボレロ

まさか能舞台がリンク中央に移動してくるとは思いませんでした。
つまりセンターブロックに座っていた私の目の前にステージが移動してきたわけです。
これは嬉しい誤算でした。
おかげで視線をあまり動かさずに、全体を見ることが出来ました。

しかし萬斎さんの存在感は素晴らしかったです。
出てきた瞬間から空気が変わりました。

羽生くんとの息もばっちり合っていました。

これはエンターテインメントというより神事でした。
元々Mansaiボレロは東日本大震災の鎮魂のために作られたものです。
東北では初ということですが、当時遺体安置所として使用されていたこの会場で演じられるのは必然かと思います。

5人のアンサンブルスケーターは死者の魂、羽生くんは光。
まさに魂鎮め、浄化の舞でした。

SEIMEI

休憩に入っても、ボレロの衝撃が収まらないまま、会場がざわついていました。
整氷が終わったら、リンクの3箇所にミニステージが設置されました。

どんな風に使われるのか分からないまま、『まもなく第2部開始』のお知らせ。
会場中が去年まで同様明るくポップな演目と思っていたら……。

会場が明るいまま、プーを持ったジャス姿の羽生くんが出てきて、『？』が飛び交いました。
そしてやり始めたのは、どう見ても6練。
4回転ジャンプを含めた6練を済ませて、去って行く羽生くんを見て、隣の人と『今のは何？』と言い合っていました。

そうしたら、呪とともに萬斎さん、否、安倍晴明が現れて、羽生結弦を召喚するという演出からSEIMEIが始まりました。
本当にビックリです。

設置されたミニステージは、晴明が呪を唱えるためのものでした。
その間、式神たる羽生くんは側にひざまずいているという演出が素晴らしい。

これはボレロと対になる演目です。
ボレロでこの地を鎮め、SEIMEIでこの地を浄化する。
そんな印象を得ました。

羽生くんは式神といっても、おそらく十二神将クラスかと思います。

まとめ

萬斎さんとのコラボは、ボレロかSEIMEIだったら良いなと思っていたのですが、まさかその両方を見られるとは思いませんでした。
ボレロにアンサンブルスケーターが入るのも予想外。
でも本当に素晴らしい演目でした。
わずか3回しか演じられないのはもったいぐらいです。

休憩直後の『定番』と思っていた明るくポップな群舞はなかったのですが、よく考えたら、その群舞メンバーのほとんどがボレロに参加していたわけですから、ないのが妥当ですよね。

セットリスト